年頭所感(2025年)

お知らせ

いつもありがとうございます。新年あけましておめでとうございます。

いきなり個人的な話で恐縮ですが、2025年は還暦を迎える年となります。自分自身が子どもの頃に60歳と聞くと、すっかりおじいちゃんのイメージでしたが、人生100年の現代にあって、まだまだ、カラフルを通じて、人に役立てるように、やりたいこと、やれること、やらなければならないことを実現していかなければと心新たにしています。

ところで、昨年を振り返ってみると、障害福祉施設の閉鎖や不適切な支援など、深刻な問題を身近に感じる機会が数多くありました。「法人の意思決定を尊重します」「利用者さん一人ひとり違うので理論なんて役に立ちません」といった法人や事業所の価値観や方向性に関する独自性や、利用者さん一人ひとりの多様さは理解できないわけではありません。しかし、その言葉を盾に利用者やご家族、職員等が翻弄される姿を目にするたびに、我が国の障害者福祉にエッセンシャルズは存在しないのかと絶望的に天を仰ぐこともありました。

そんな一年を過ごしながら、カラフルを我が国の障害者福祉のエッセンシャルズにしたいと強く願うようになりました。小さな小さな法人が我が国の障害者福祉に与える影響はわずかかもしれませんが、「これだけは必要だ」「これだけは欠いてはならない」といった方針や方法のエッセンシャルズを具現化する取り組みを一つひとつ実現していく2025年にしなければならないと決意しています。

話が年頭所感っぽくかたくなってきましたので、話題を干支に変えますが、2025年の干支は「乙巳」。巳(へび)は、個人的には、自分の干支とはいえ、そばに寄るのに躊躇してしまうちょっとだけ怖い動物ですが、中国やインドでは、金運や豊穣をもたらす縁起の良い生き物として古くから神聖視されてきたようです。また、脱皮を繰り返しながら成長することから、再生や復活のシンボルともされているようです。そんな幸福の使いのような巳(へび)ですが、蛇行ともいわれるように、まっすぐ目標に向かって進むわけではなく、右往左往しながら不器用にしか進んでいけない動物でもあります。

ただ、まっすぐに歩くよりも、蛇行しながら、進んでいくのも大切な生き方なのかもしれません。自分自身を振り返ってみても、以前はすぐに結果を求めて行動してしまい、周囲を見渡す余裕や配慮に欠けることが多かった気がします。数年前、想定外のことから大きく立ち止まらざるをえない出来事がありましたが、身動き一つとることができず前に進む気力さえ失いかけていた時に周囲を見渡してみると、温かく支えてくれる人が傍にいてくれました。また、その時に始めたことや関わったことが現在の自分自身やカラフルにとって大切な習慣や事業にもなっています。右往左往しながらもしなやかに前に進んでいく巳(へび)の姿から、私たちは多くのことを学ぶ必要がありそうです。

最後に、今年のカラフルの具体的な行動目標につきましては、新年度の方針に譲るとして、相談室の話題で締めたいと思います。

2025年は還暦を迎える記念すべき年ではあるのですが、本厄の年でもあります。年明け早々、厄払いに神社を訪れたのですが、そこでいただいたのが、五龍神の御幣でした。部屋の東西南北と中央に御幣を置くように書かれていましたので、相談室の5か所に御幣を置いてみました。ぱっと見が幼稚園の折り紙あそびのようにも思えますし、意外と目立つので、相談室に訪れた方はぎょっとするかもしれません。そんな時は、「そんなに厄がこわいんかい!!」と突っ込んで笑っていただければ幸いです。どんな時も、ほがらかに笑顔がたくさんある施設でありたいなと願っております。ぜひ、カラフルにお越しの際は、笑顔と笑い声をたくさん届けてくださいね。

 個人的な話題の多い年頭所感になってしまいましたが、皆様方にとりまして、2025年が健康で巳のり(実り)の多い一年になりますことを心よりお祈りいたします。

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