支援方針:気になる刺激は制御する

代表のつぶやき

いつもありがとうございます。

カラフルNIPPONにおける支援は、「常に感じ 常に考え 常に準備する」ことで成立するものと考えています。私たちがどのように「感じ」「考え」「準備」しているのかにつきまして、毎週火曜日にキーワードと共にご紹介してまいります。私たちの目指す支援についてご理解の一助となれば幸いです。

「気になる刺激は制御する」

自閉症スペクトラムの方の特性として感覚過敏が理解されるようになったのは、比較的近年のことです。例えば、聴覚過敏で周囲の音が騒々しくて不安定になったり、疲れやすかったりすることは、以前は、「我慢しなさい」「そのうち慣れるよ」といった発想が大半でした。現在は概ね理解が進んできてはいますが、近年、理解が進んできた新しい視点でもあるため、私たちが「気になる刺激を制御する」と口にすると、「甘やかしてる」「世の中には多くの刺激があふれてるのに世の中のことが分かってない」といった批判や嘲笑をお受けすることは今でも少なくありません。

私たちが制御するのは「気になる」刺激であり、本人の力や慣れでは如何ともしがたく、他の活動に大きく影響等を与える刺激を指します。パーテーションで仕切って視覚的刺激を制御したり、イヤーマフ(形状はヘッドフォンみたいなもの)などで聴覚的な刺激を制御する配慮は、安心、快適な環境で生活していただくことを意味しています。不快だったり不安な環境の中で頑張るより、安心、快適な環境で過ごして(頑張って)いただく方がいいと考えています。まだまだ周囲への理解啓発が進んでいない側面でもありますので、そうした理解啓発活動も大切な支援なのかもしれませんね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました